研修会などもやっているそうだが「時間が無いのでやむを得ず」と思っている人間はまだ良い方で、「研修内容を理解できていない」人間も多いそうだ。

情報公開制度を利用して、各学校の夏休みの課題を取り寄せたら、見本問題集やワークシートをそのままプリントしている学校が続出して大事になるのではないだろうか?。


結論から言うと

■ WindowsストアやApp Storeと、教科書会社が対等な関係を築けるか?

■ タブレットPCを生かし切れておらず、操作性が今一歩

■ 自分が書き込んだ部分だけでもバックアップしたいが、現在はそれができないようだ。
 (ライセンス期間が終了すると何も残らない?)

■ ハッキングされてネットへ流出する危険性

■ 価格とライセンス期間を考えると、普及するかは未知数


今回は数研出版のデジタル教科書「タブレット向け教材 デジタル版 for Windows 8/8Pro/RT(学校向け)」 を試してみました。

Windowsストアを利用することになるので、Microsoftアカウントが必要になります。教科書会社が自社で電子書籍の販売・運営を行うのは難しいため、WindowsストアやApp Storeを利用することになるのは仕方がないと思いますが、教科書会社は手数料や契約条件で不利になったりはしないのでしょうか?。

まず【本棚アプリ】をインストールして、その後デジタル教科書を追加ダウンロードするという手順になります。サンプル版では40ページほどが閲覧できます。まず感じるのはタブレットPCでのスムーズな操作がやりにくいです。『指先で画面をスクロールして、ピンチアウト・ピンチインで拡大縮小して、ペンで書き込みたい』のですがスムーズに行えません。

fig1

fig2

数研出版のデジタル教科書の場合は次のような操作手順となります。


(1) 指先でページをめくり、画面をスクロールして、ピンチアウト・ピンチインで拡大縮小して見たい箇所を表示させる

(2) 指先で画面をタッチして『メニュー』を出す。(ペンツール・目次・しおり・メモなど)

(3) ペンツールをタッチする。モードが切り替わってペンで書き込みができるが、スクロールはできなくなる

(4) 書き込みスペースが少なくなったら×をタッチして、ペンツールをいったん終了する

(5) 指先で画面をスクロールして、ピンチアウト・ピンチインで拡大縮小して見たい箇所を表示させて、再び(2)へ


操作が結構まどろっこしいです。「画面の移動モード」⇔「ペン書きモード」を切り替えることなく、指先だと移動、スタイラスペンで記入とスムーズに操作できてほしいです。

次に「練習35」などの部分が青枠で囲まれているのでタッチすると新たなページが開かれるのですが、なんと!ペンで書き込みができません。せっかく問題の下に広々としたスペースが空いているというのに書き込みができないというのが信じられません。なぜこのようなユーザーインターフェイス設計となってしまったのでしょうか?。

fig3

fig4

ただ教科書の最終ページの後に「問と空白」「例題と空白」というページが延々と続いているので(そのためかページ数が500ページ以上と表示されます。サンプル版ではそんなにページ数はありませんが…)このページに移動するとペンツールで書き込みができます。本文の「練習35」をタッチしたときもこのページが表示されているだけだと思うので、なぜその場合は書き込みができないのか分かりません。この辺は今後の改良を望みます。

書き込みを行うと動作が遅くなったりしないか試しましたが、かなり大量に書き込みしても動作の低下は見られませんでした。

fig5

デジタル教科書を作っている会社が集まって、操作性の統一を検討しているらしいので、生徒が使いやすいデジタル教材にしていってほしいと思います。

気になったのはデータのバックアップです。基本的に学校向けの教材なので生徒が卒業すると使用権がなくなってしまうようです。卒業するときに削除することになると思いますが生徒が書き込んだ部分だけでもバックアップが取りたいという生徒も居るのではないでしょうか?。

Windowsストアでインストールしたアプリは C:\Program Files\WindowsApps という隠しフォルダです。通常はアクセス権がないのでダブルクリックしても開けません。所有者を変更すれば開けるようになりますが、セキュリティ面やトラブルの元になるようなので、自己責任になってしまいます。でもハッキングしてデジタル教科書のデータがネット流出する事態も起こってしまう気がします。

ライセンス期間が数学Ⅰを学習する1年間なのか、高校に在籍する3年間なのかにもよりますが、ライセンス期間が終わったら全部削除で何も残らないというのは割り切れない思いが残ります。

将来保護者負担となった場合、700円ほどのお金を払ってまで購入するかは微妙です。現在は製本された紙の教科書のみが教科書として認められているので、デジタル教科書は問題集と同じ扱いです。


県立高校1年生が持っている学習用パソコンの故障が増えているそうだ。

学校によっては一週間で3台の割合で修理が必要なパソコンが出ているそうだ。多くはキーボード底面のスライド部分の故障で、無償で交換の場合が多いそうだ。

強度に問題があるのか取り扱いが雑なのかよくわからないが、キーボードの保証期間は1年間(2015年3月まで)なので←間違っていました。タブレット本体とキーボードは3年保証のようです。1年保証はバッテリーやスタイラスペンなどです。2014年10月11日追記)、それ以降は修理にいくらかかることになるのだろう?。

一方、不注意による破損の場合は有償修理となる。中には修理に20万円以上かかるとの見積もりになって対応に苦慮するケースもでているそうだ。

代替機もある程度は準備しているそうだが、数が足りなくなったり、故障対応のため教職員が忙殺されることは間違いないだろう。

学校に一方的に指示を出すだけでなく、仕事量に応じた人員の増員を行わないと、ICT化は進んだが学力は低下したという事態に直面するはずだ。

↑このページのトップヘ