■ USBフラッシュメモリから WindowsPE 5.0 を起動させる

※パソコンが起動できなくなったり、ハードディスクにアクセスできなくなる可能性があります。必ず自己責任でお願いします。

長所はパソコン内部には一切変更を加えないので安全だということだ。しかもUSB3.0ポート(端子が青)でも起動できる場合が多い。Windows8.1/Windows8のパソコンでUEFIの場合でも動作する可能性が高いことだ。

欠点はキーボードを使っての操作(CUI)しかできないことだ(準備作業中も、Windows PEを起動した後でも)。また準備に時間がかかる(1~2時間は見ておいた方が良いだろう)。

参考にするのは管理者必携のトラブルシューティングツール「Windows PE 5.0」の起動用USBメモリを作成する (1/2)だ。書いてある手順に忠実に従えばうまくいくはずだ(勝手に解釈して手順守らなかったらうまくいかなくなって困った)。

起動用USBメモリができたら、パソコンの電源を入れて「起動メニュー」を出す。BIOS設定を変更する必要はないと思う。起動メニューを出すには「F2」「F12」の場合などがあるが(ブート可能なデバイスが複数あるときは自動的に起動メニューがでる場合もある)、タブレットの場合はボリュームボタンの隣にある「ショートカットボタン」を押しながら電源ボタンを押す場合もある。するとWindows Boot Managerの他に「USB HDD: USB Flash Disk」などが表示されるので選択してブートする。

うまく行かない場合は同様BIOS設定を変更する必要があるかもしれない。BIOS設定画面を出すには、パソコンの電源を入れてパソコンメーカーのロゴが出たときに下の方に「F2」「F12」などを押すようにメッセージが表示されているはずだ。キーボードが付いていないタブレットPCでは、ボリュームダウンを押しながら電源ボタンを押す場合もある(ボリュームアップの場合もある)。

そして起動デバイス「USB HDD」が1番目になるよう変更したり、「UEFI」→「BIOS」に変更したり、レガシーUSBの使用「しない」→「する」、セキュアブートの使用「する」→「しない」、セキュリティチップの使用「する」→「しない」のように変更する。場合によると管理者パスワード設定する箇所があってパスワードを設定しないと、これらの変更ができないかもしれない。ただし管理者パスワードを忘れてしまうとメーカーに依頼しないと解除できなくなるので、パスワードを忘れないようにメモしておこう。

キーボードを使った操作しかできないが、通常はアクセス権の関係で開けないフォルダやファイルも見ることができる。ただし不用意にファイルを移動・削除したり、名前を変えてしまうとトラブルの原因になる。十分に注意をしよう。