・ そもそも学習PCを忘れたり充電不足のため授業で使えない
 
10ヶ月経っても学習PCの授業での利用率は3割ほどしかないそうだ。全く利用されない日もあったりするので学校に持ってくるのを忘れたり、充電できていない生徒がクラスの10~25%にもなる。教師が1人で対応しなければならないことがほとんどなので、予備のPCを取りに行ったりしていると10分位過ぎてしまうそうだ。
 
・ 全員がプリント受け取り可能になるまでさらに時間がかかる
 
忘れたり充電切れの生徒に予備の学習PCを渡して、IDとパスワードを入れクラス全員がデジタル学習プリントを受け取れる状態になるまでさらに5分位かかるそうだ。新しいユーザーでサインインすると「PCの準備をしています…」「アプリをインストールしています…」と出て一向に先に進まないとぼやいておられました。
 
・ 学習PCで全員に一度でプリント配布できる確率は50%以下 
 
プリントを配布する方法はSKYMENUを使う方法とSEI-Netを使う方法があるが、SEI-Netの場合は事前準備が必要な上にとても厄介(なんと30ステップ位必要とのこと)なのでSKYMENUを使う人が多いそうだ。SKYMENUの場合は『タブレットのデスクトップに配布する方法』と『サーバー上の個人フォルダに配布する方法』がある。サーバーに配布する方法だと学習PCが起動していなくてもOKだか、デスクトップに配布する方法だと学習PCが起動していないとダメである。自宅学習するにはデスクトップに配布するか、サーバー上のファイルを生徒が学習PCにコピーする必要があるとのこと。
 
また、ただでさえ速度が遅い無線LANに40台ものタブレットが集中するために必ず3~8人前後がプリント配布に失敗する。教師は対応に追われて15分位過ぎてしまう。結局授業は正味15分くらいしかできないそうだ。

結局SKYMENUやSEI-Netを使うのは諦めて、生徒が各自でネットワークフォルダから自分のパソコンにコピーさせている教師もいるとのこと。
 
印刷プリントなら3分あれば100%の確率で配布できるのに比べると、ICTがいかに信頼性が低いか実感しているそうだ。
 
・ YouTubeを見ている生徒も
 
トラブル対応中だろうが、授業進行中だろうがYouTubeやネット閲覧する生徒が後をたたないそうだ。
 
・ 学習PCを学校に置きっ放しにする生徒もいる
 
紛失の恐れもあるし、休み時間に教室のコンセントで充電する生徒もいるそうだ。
 
 
県民体験会などではせいぜい10~20人くらいしかアクセスしないのでトラブルも少ないが、実際は授業に多大な影響が出ることを県民やマスコミは理解できていないと嘆いておられました。授業が遅れるのできれば使いたくないとのことでした。生徒に休み時間に、今日の授業は「よく分かった」「だいたい分かった」「あまり分からなかった」といったアンケートに答えさせて授業で使ったことにしているそうです。