カテゴリ: ICT

時間割作成の担当をしている知人の話

今ではほぼすべての学校は時間割作成ソフトウェアで時間割を作る。

これまでは 時間割作成 → 教師とクラスに時間割を配付 → 毎日の時間割変更をお知らせ

で仕事が終わっていたが、ICTが学校に導入されて仕事が増えてしまったそうだ。理由はSEI-Netに時間割を入力する必要が出てきたためだ。

時間割作成ソフトで時間割を作っても、データをSEI-Netに移すことが出来ない。SEI-Netには時間割作成ソフトのデータをインポートできないからだ。

結局、作成した時間割をまた一から入力し直す必要が生じる。昨年度のデータをある程度流用することはできるが、担当する先生は変わってしまうので、コマを作成するところからやり直さなければならない。

コマを作成したら今度はSEI-Net内でまた時間割の入力だ。完全な二度手間だ!

時には設定が間違っていて出欠入力が済んだ時間割を削除して、もう一度出欠入力をしてもらう大失敗をすることもあるという。

SEI-Netで時間割を見る生徒はほとんどおらず、先生達も出欠数を数えるのはそんなに時間がかからないので閻魔帳を使っていたころに比べてICTのメリットはまったく感じられない。

企業は「ICTを使って先生たちを楽に!」なんてことをアピールするが、実態はそれとはほど遠いものだそうだ。






週に数回の使用だった。ゴミタブレット

3~4年前に高校を卒業した生徒だろう。最近の状況を聞いても佐賀県学習用パソコンは活用できているとは言えない状況が続いている。

電子黒板は結構多くの先生が使用するが、学習用PCはうまい利用の場面がほとんど無いので「今日の授業は分かりましたか?」というアンケートに、生徒が10分休みに

・よく分かった
・だいたい分かった
・あまり分からなかった
・全く分からなかった

答えるという、無理矢理使っている感が漂う利用しかされないことが多い。

特に普通高校では、授業で学習タブレットなんか使うと授業進度が遅れるので毛嫌いされている。紙プリントなら2分でクラス全員に配付できるのに、学習用タブレットを使うと生徒の準備が出来ていなかったりトラブルが出たりして10分以上かかる。

受験のために授業進度が決まっているのに、教師がパソコントラブル・ネットトラブル対応している暇なんか無い。生徒を、「佐賀県はICT教育先進県だ」なんて思い込んでいる県の犠牲にする訳にはいかないのだ。県庁の人間の子供の多くが県外県内の私立高校に通っているではないか。県立高校の生徒であるが故に、余計なことに巻き込まれて、思うような進路実現が出来ないなんてことは教師として決して許すことはできない!。



 

今年の佐賀県立高校1年生には、県備品の学習PCが配付された。

でも保護者からの貸与申請書類や利用規約同意書、紛失や破損時には弁償する誓約書など、事務作業が膨大で事務職員の多くが問題の多い事業だと感じており「早く止めてほしい」と思っている人も多い。

生徒にも置き忘れや紛失に注意することや、落下などして破損させたりしないように言ってはいるが、今後そうしたケースが発生したとき、キチンとした処理対応ができるのか、不安な職員も多いようだ。

学校によっては生徒が自宅に持ち帰ることを禁止して、学校内のみでの利用に限定する高校もあるそうだが、それはそれで充電はどうするのかとか、いざ授業で利用しようとすると40台ものタブレットを授業担当教員が教室まで運ぶのかとか、そんな手間がかかるくらいなら授業でのタブレット利用はしたくないと思う教師も多かろう。せっかく何億円も出して購入した学習用パソコンが死蔵されることになるのではないか。

それ以前に、保護者から貸与申請書類まで取っておきながら、高校側の判断で自宅持ち帰りをさせないなんて決定をしてもよいのだろうか? 佐賀県議会は、そのような高校があることをどう思っているのか。

やっぱり教育ICTを実施するには、あまりにも多くの問題が山積で、メリット・デメリットを慎重に検討すべきではないだろうか。

 

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